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2006年08月18日

帽子。

台風で釣りにいけないので僕はもうブスっと不貞腐れつつ仕事をしている。こんなおっさんが釣りに行けないくらいで口を尖らせて拗ねているのは正直言ってキモいが、分かっちゃいるけど不満なのである。

帽子。こういうときは釣具店には決して行ってはならない。ストレス解消という名目で大散財をする恐れがある。だから僕は車内や部屋に置いてある帽子を引っ張り出してきて、型崩れしているのを手で叩いて直したり、汚れを拭き取ったりと手入れをする。つまんないがこれもいい機会だ。

僕はおっさんの癖に被り物が結構好きで、帽子も割とたくさん持っている。この季節は特にだけど、夏でなくとも一年を通しての必需品。太陽の直射を防ぐのはもちろん、ルアーや落下物から頭部を守り、汗止めや虫除けにもなるなどさまざまな利点がある。安全面からいうと釣行の際は必ず被るべきだ。

僕は前方につばがあるキャップタイプを愛用する。頭が大きいので、ハットタイプだとつばが肩幅より大きくなって異様だからだ。嘘である。何の疑問もなく笑って受け止めないでほしい。僕が傷つく。本当は単に好みの問題だ。

でも頭が大きいのは本当で、キャップは調整ができるものが多いのがありがたい。帽子のサイズは被り方によっても変わってくる。僕はできるだけ目深に被るので、浅いタイプとは相性がよろしくない。

目深に被るのは、サングラスを掛けたときにレンズの上から入ってくる光をできるだけ排除したいからだ。真冬に防寒の意味でニットキャップを被るときは、キャップの縁をサングラスの上辺に引っ掛けてかぶせている。かなり見え方が違う。

僕はいくつも帽子を既に持っているのに、年に2回は新調したくなる。僕なりのおしゃれ回路が発動しているのかもしれない。そのおしゃれのポリシーとは「色味は地味で」「自分が使う釣り道具のメーカーのものを選ぶ」。けっこうシンプルである。

白や赤だと魚に見つかってしまうかもしれないので、できるだけ地味なもの。この辺に根拠はなくただの思い込みだ。ただ炎天下では黒は被らないようにしている。日光の熱量が集中して、帽子のおかげで逆に熱中症になりましたなどという事態は目も当てられない。

メーカー云々は、例えば僕は今、エバーグリーン社製のロッドやタックルを使っていない。竿がダイコーやメガバスなのに帽子だけエバグリなんておかしいような気がする。菊元さんに対してビッグバイト的に申し訳ない。なんか自分でも律儀だと思うけど、結果的に自分が使う=気に入っているメーカーのものを選ぶことになる。

お金を払ってわざわざメーカーの宣伝をしてあげているわけで、僕はメーカー名が入ったTシャツも好きなんだけど、それも含め物好きだなとは思う。でもまあいいじゃないか。好きなメーカーを応援してPRして売り上げを上げてもらえば、新製品開発というかたちで僕にも還元があるに違いない。それがリョービとかだと特に頑張れと言う気持ちがこもる。リョービだともう新製品はないかもしれないけれど。

写真は最近使っている帽子。なんでメガバスの帽子がないかというと、厚手の冬用しか持っていないからだ。この季節は蒸れやすいし、メッシュキャップでないと無理。僕は短髪だからまだしもだけど、不快感を抑えたいなら素材も選びたい。

それにしても写真の通り、我ながら色や形のセンスはない。どれも地味で野暮ったくて魚河岸のおじさんが被っていても違和感がない。僕のセンスはこの場合、「なんでこのメーカーのを選ぶのか」という選択にすべて発揮されるわけである。

少なくともマルキューのものを除いて、どれも今は入手困難というのが密かな自慢である。僕はこういう、気づきにくいけど分かる人には「なんでそんなもん持ってるの」と驚愕するというセレクトが大好きで、一人で悦に入っている。きっと誰も僕の帽子なんて見ていない。

マルキューのものは確かクールキャップで、水につけて被れば清涼感が乾くまで続くと言う優れもの。マッディな野池では遠慮したいけど、川などでは結構お世話になっている。素材もメッシュでドライ感が心地よく、重宝しているキャップだ。

リョービのはとある田舎の釣具店で見つけた。500円であった。もう何もかもが悲哀のイメージと共に語られるのが物悲しいが、それがリョービというメーカーの現実である。でも僕はバリウスやイクシオーネを現役で使っているのでこのキャップを被ることに何の問題もない。ただダイワのリールを使うときはこのキャップはしまう。我ながら阿呆みたいに律儀である。

白いのは今は亡き雑誌「タックルボックス」のオフィシャルキャップで、確か非売品だった。雑誌の裏表紙に毎号、印刷してあるポイント(ファミ通でいうガバスみたいなものである)を集めると交換してくれたはずで、お便りを掲載されると大きなポイントが入るので僕は毎月せっせと葉書を送った覚えがある。

何度か写真つきで掲載されたりして、ポイントが溜まってやっと交換してもらったにもかかわらず使うのがもったいなく、ずっと大事に仕舞い込んでいた。前回の引越しで思いがけなく出てきて、せっかくだからと使うようになった。あんまり格好よくはないけど大事なものである。

最後のはアーボガスト社のもの。ジッターバグやフラホッパーの、由緒あるメーカーである。Since 1930というつば部分の刺繍が渋いが、恐らくオフィシャル製品ではない。上野のショップ「スーパーブッシュ」に行った折に見つけたもので、ヘドンやコットンコーデル社のものもあった。

おそらく権利関係とか定かでない、リプロものだろうけど、数量限定だったのでついリアクションバイト。デザインはシンプルだけど、イエローのロゴワッペンが意外と目立つ。こういうのはそれこそ権利関係が大変だと思うけど、ゲリラ的にいろいろ出してくれないかなあ。グデェブロットとかクサモのがあったら間違いなく買います。

帽子なんてかぶってさえいればジャイアンツ帽だろうがアポロキャップだろうが何でもいいと思うけど、こういうところに気を遣うのもアングラーの嗜みである(そうだろうか)。釣り場でマニアックなキャップを見ると楽しくなる。以前、初めての釣り場で会ったアングラーが古物のABUの帽子を被っていて、懐かしさから思わず話しかけ、昔話に花が咲いたことがある。

最後に、お手入れの話。僕はエバーグリーン/E.G.スーパーウォーターを数回吹いて、固く絞ったタオルなどで拭いて汚れを落とす。このE.G.スーパーウォーターは少しぐらいの汚れなら魔法のように落としてしまい、べとつかず匂いもないという優れもの。僕はタックルの清掃に必ず使う。

その後、P&G/ファブリーズなどを軽く吹いてから手で叩いて形を整え、風通しのいい日陰に並べて干す。洗うと縮むし、洗濯バサミなどを使うと形が崩れる。キャップって意外と同じものが売っている期間は短いので、お気に入りとは一期一会ということが多い。大事にできるならした方がいい。

帽子は目立つものだから、自分がどういうアングラーかを主張するツールにもなりうる。そう思うと、たかが帽子でもあだやおろそかにできない。いくら僕が違うんだと思っていても、メガバスキャップかぶってれば立派なメガヲタである。いや違わないんだけどね。

だから僕は今日もショップを巡っては、面白い帽子ないかなあと探しているのである。できるだけ頓狂な帽子を選んで何者かと思われたい。こんな馬鹿の真似はせず、皆さんは格好いい帽子をびしっとかぶりこなしてください。


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Posted by ポンプ小屋マスター at 20:56│Comments(10)道具
この記事へのコメント
帽子って案外こだわってしまうアイテムのひとつですよね。 釣りに行くとついつい他人の帽子見ちゃいますね。
私は全般的に深いタイプの物が好きです。 色は、迷彩大好きです。(笑
Posted by seven at 2006年08月18日 23:37
しつもーん
E.G.スーパーウォーター使ってるんだから
EGキャップもあり?
っと突っ込んでみるが・・やっぱナシか・・

自分は釣りとはまったく無関係のキャップ(洋服量販店の物)にポパイ4の缶バッヂチューンです

しつもーん2
十市って・・といち?とし?いわでのいながもんにわわがらねー(岩手の田舎物にはわかりません
地名だよね・・
確か、depsでクリーン作戦してたような・・・
Posted by 班長 at 2006年08月18日 23:39
>sevenさん

僕もカッパとかは10年前の安物を平気で使うくせに、帽子だけは次々買っちゃいます。なんでだろう。
やっぱ人の帽子チェックしますよね。
迷彩帽子の人は釣りウマな印象が・・・
人がいないと思って投げたブッシュ際に、全身カモフラで潜んでいた人がいて腰を抜かしたことがあります。
ほんとに化けられるのね、迷彩って・・・
Posted by ポンプ小屋マスター at 2006年08月18日 23:48
>班長さん

なんか最近ツッコミが激しい気が(w
そういえば僕はスレッジとかビビッドテールとかボウワームとか(渋いなおい)エバグリ製品も使うので、ありっちゃあ、ありですな。
でもやっぱ、エバグリ帽子でメガ竿だったらエバ好きな人納得しないでしょう。
それこそギガバイト的ホンガラヘンガラ的に怒られる。一方メガ好きな人からもタキオン的スーパー漁師的に怒られる。
怖いのでなかなかかぶれません。

十市は・・・その話はこのブログでは秘密!
「とおち」って読む地名だけど、いろいろあってよう言わんから謎のままで!続きは真っ黒さんとこかオムラムさんとこでお願いします!(何者だオレ
Posted by ポンプ小屋マスター at 2006年08月18日 23:53
怒られ方が・・・強烈です・・(笑

読み方だけでOK!
詳しく言われても・・・わからんきに~(って何語や

ボウワーム・・昔使ってたなあ・・・ギガバイトパヌーとかね
Posted by 班長 at 2006年08月19日 00:00
>班長さん

パヌー懐かしいですなあ。僕もC.C.シュリンプとかスーパーライブミノーとかまだ数袋持ってます。結構釣れたんだけどなんで今売ってないんだろう。
僕はボウワームを使ったヘビーダウンショット「菊元システム」も使ってました。これは今使わないのはリグるのが面倒だからですね。

あかん・・・中途半端なこと言ってるとチャックルチャックル的に怒られそう・・・(決してエバグリ嫌いではないです。むしろ大好きです
Posted by ポンプ小屋マスター at 2006年08月19日 00:21
確かに・・・ダウンショットって最近する人・・少ない(自分も

ワッキーとか覚えると・・めんどいもんね・・
でも釣れるしワッキーとかネコとかとは明らかに用途が違うリグですよね
ロボワームリーチやジャッカルクロステールとか好きだったなーマジデ釣れるし
Posted by 班長 at 2006年08月19日 00:38
>班長さん

ねえ。ダウンショット釣れるのにねえ。
僕はダウンショットに狂っていた時期があって、そのころ集めた3~4インチワームが今でも、磯釣り用のバッカン2個分ぐらい残っているのです。
ロボリーチ、クロテ、釣れましたなあ。僕はミートヘッド、常吉カーリー、シュリルピンあたりが主力でした。
他にもエクセルシャッドとかヤフーとかサワムラ・リッジとかボディシャッドとかスライダーとかスライスシャッドとか、はあはあ、とにかく評判のワームは必ず買っていたものです。

ぶっちゃけどれでもそう変わらんちゅーねーん。

そのころ作った小箱、通称「餌箱」がごろごろしてます。
この辺はまた書きます。5回ぐらいにわたって。僕本当にライトリガーちうかセコ釣り師ですなあ。
Posted by ポンプ小屋マスター at 2006年08月19日 01:08
ハクも痩せてた時代は、好きで良く普段から帽子かぶってました。
今は釣りの時は必ずかぶりますが、おデブの宿命というか・・・。かっこつかないんですよね~~(--;;;
どっかにおデブに似合う帽子売ってないっすかね?(いや、痩せろよw
Posted by ハク at 2006年08月19日 12:51
>ハクさん

確かに太ってくると、顔の輪郭線が帽子の曲線に合わなくなると言うか、帽子だけが浮いて見えるというか・・・
僕も一時期、帽子が似合わなくなって途方に暮れていました。
しかし。それがですね、僕くらいに肥満を極めると再び帽子が似合うようになるのです。
キャラ的にコミカル調になって三枚目だけどこれはこれでアリかもと思えるのです。
だから対策はもっと太っt(ry

失礼なことを申し上げました。
キャップタイプで深くかぶれるものがいいかもですよ?
Posted by ポンプ小屋マスター at 2006年08月19日 16:33
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