袋から。

ポンプ小屋マスター

2006年10月13日 23:58

なんだかんだで僕はしばらく釣りに行っていない。釣りに行かないと道具をいじって寂しさを紛らわせることになる。そんなもんで誤魔化されるもんか、とか思っていても、これが結構楽しくていつも簡単に誤魔化されている僕がいる。

その辺はこのブログで何度も何度もしつこいぐらい書いてきたのでもう省くけれど、要するに釣りとは道具であるという信念を持っているのだから手に負えない。部屋の中でちょっとした小山を築いているルアーやリールやタックルボックスの群れから、適当に一つ、何でもいいから取り出してきていじったり、ためつすがめつしているだけで1時間は軽い。僕は変態性かもしれない。

今日も道具の山から何を引っ張り出そうかと見ていて、ワームの小袋が目に入った。フィールドに出るとき、ワームをパッケージのまま持ち出すことが多い。多くは買ってきたそのまま持って行くが、たまには使いそうなワームを何本かずつセレクトして持って行きたいときもある。

パッケージごとに一種類ずつ持って行くと、けっこうかさばるものである。身軽にしたいので、どれか適当なワームの袋に使うべきワームを数種類セレクトして持って行く。フィールド別、リグ別に分けると便利だ。普通は色移りを避けて同系色ごとにまとめるが、たまにはその色移りを逆に期待して混ぜることもある。

この袋はテキサスリグ中心ながらダウンショットやノーシンカーにも使えるワームが入っているので、恐らくよく通っていた野池のためにセレクトしたものであろう。懐かしきエバーグリーン/ギガバイト・フラットヘッドミノー“マッチョ”のパッケージ。何年前かな、懐かしいなと封を開けてみてのけぞる。

何種類入ってるかって話である。ちょっとしたグロ画像だ。あらゆる状況を想定したと言うと聞こえはいいが、要するに絞り込めていないのであって、しかもこれだけの量なら袋はぱんぱんであり、どこがコンパクトにまとめているのかとも問い詰めたい。まったく度し難い。

しかし、それにしても10種類以上は入っている。こんなの使ってたっけと記憶にないものもあったりして、これはこれで懐かしくて楽しいけれど、そんな自分にも少し嫌気がさしたのでここはどんなワームが入っているかあえて検証してみよう。寸評も付けてみる。こういうことをしていると本当に1時間とかすぐ経つよ。楽しいよ。()内は本数です。

ゲーリーヤマモト
ジャンボグラブ(2)
  定番ですね。恐らくテキサス用。僕は春先に多用する。野池でもこれで釣れるバスは多い
4"グラブ(2)
  定番。ないと死ぬ。ジグのトレーラーなどに加え、ダウンショットでも使う。シンカーは重めで
ベビークロー(1)
  一時、テキサスはこればかりだった。ネイルシンカー入れてワッキー(ネコリグ)もいい
ハーフスレンダーグラブ(1)
  テキサス用かと思ったら、テイルもいでたのでセンコーの代用にしたみたい。少し硬めでグッド

メガバス
ディープカップビーバー(2)
  パールホワイトが色移りしてプロブルー気味に。ライトテキサスでよく使っていた
チビドン(2)
  ダウンショット用。恐らくギルも視野に入れている。ピンテールの艶かしさは素晴らしい

エコギア
パドルシュリンプ(1)
  テキサスでボトムパンプするとよく釣れた。普通のパドルテイルよりフォール時に実績あり
パラマックス(1)
  テキサスと言うよりジグヘッドでのスイムで。水面近くを引いてくると元気のいいバスが連発した
タンクS(2)
  ダウンショット、もっといいのはスモラバのトレーラー。フォールが遅くなって効果大
ショートカール(1)
  セブンカールの小さい版。スプリットショットで活躍したが、ギルにすぐかじられて短くなってた

エバーグリーン
フラットヘッド・マッチョ5"(2)
  このパケなのに2本しかない。5"なのでダウンショットよりノーシンカー。遅いフォールがいい
スーパーライブ・ミニミノー(2)
  3"のリアルでスゴイ奴。でも釣った覚えがない。たぶん存在が地味すぎると思う
ビビッドテール(1)
  ヴァイブラテイルが、水面引きでよく効いた。ダウンショット、ジグヘッドでも活躍

ティファ/ノリーズ
エスケープツイン(1)
  この中では破格の存在感。テキサスでブッシュにぶち込んでいた。あまり実績がないです
シュリルピン2"(2)
  スモラバのトレーラー。ダウンショットでは4"が最高だった。どうして3"がないのか無念だった

以下は各メーカー1種類ずつ。

ビバ  ソルトサターン3"(6)
  僕のダウンショット最終兵器。食いっぱぐれないよう6本も入れている辺りが心配性

ZBC(ZOOM)  ミートヘッド3"(1)
  ダウンショットもいいが、スモラバのトレーラー、スプリットにも。何にでも使えて常備品

ケイテック  パドルテール(3)
  少し硬い素材で、ぷりんとした生物っぽい動き。特に冬、固い底のズル引きでよく釣りました

バークレイ  パワーホッグ5"(1)
  あまり使った覚えがない。これはきっと他のワームへの「匂いつけ」用だと思う

ギャンブラー  ベビーベーコンラインド(1) 2枚目写真上
  ホグ系が流行ったときに一瞬だけ売れた。ボディに水平な翼(?)があるのが特徴

不明  クローワーム(1) 2枚目写真下
  確かカルティバが扱ってたんだけど、どこの何と言うワームか思い出せない。
  アメリカの地名が名前についていたような・・・ご存知の方、ご教示ください。カリフォルニア・クローなんとかだっけ?

フジヤマ  AR-45(1)
  コントローラブルなイモグラブ。夏の野池で無限に釣れ続けた思い出があります

ネクストワン  ドラッグシャッド(2)
  Dr.関ってみんな覚えてるかなあ。見た目は最高、でも釣果の記憶なし。見た目は最高ですよ

ぜえぜえ。なんと23種類。こんだけ入っているにも関わらず、一種類あたりの本数が少ないと言うことからも分かるように意外と実績ワームが少ない。恐らく「お試し」で2本ぐらいずつセレクトして、釣れなかったからそのまま補充もしなかったのかと思われる。

しかしながら僕は自分が買ったワームの名前ぐらい覚えておくべきだと思う。でないと本当の無駄遣いだ。と考えたところで僕は恐ろしいことに気付いたわけで、23種類あると言うことは、一本ずつ買ったわけもなく、要するに少なくとも23パッケージを購入したわけで。

この1袋にどれだけコスト掛かってるんだろ。何だかもう嫌になってきた。やっぱり家で道具なんかいじってるからこんなことになるんだ。今度の釣りにはこの袋を意地でも持って行って使おうと決心したのであった。

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